今年の秋風邪の症状は?
2017年は猛暑と予想されてましたがそれも7月だけで、8月になると全体的に平年よりも涼しい夏となりました。
この頃は夜になると秋の気配を感じます。夏は楽しいイベントや出来事がたくさんあって、疲れ知らずで連日遊んでしまう人も多いです。
その疲れがどっと押し寄せてきて、季節の変わり目となる秋になると風邪を引いてしまう方も多いです。これを正式な病名ではないですが秋風邪といいます。
秋風邪の症状や予防対策、原因、効果がある薬などをまとめてみました。夏が終わり秋になると体調を崩してしまう人は必見です。
秋風邪って何?
秋風邪とは特別な病気ではなく、秋になるとひいてしまう風邪のことです。症状としては、普通の風邪とほとんど変わりありません。
しかし、秋の特異な環境ゆえに、秋風邪を引きやすい要因がそろっています。以下に簡単にまとめます
秋風邪の原因:気候の変化
夏から秋にかけて日本の気候は急激に変化します。夏は高温多湿ですが、秋になると日中と夜の寒暖が激しくなり、気候もカラっとするので、気候の変化に体がついていけず、自律神経や免疫が弱くなります。
秋風邪の原因:夏の疲労の蓄積
夏は一年の中で一番楽しい季節といいますが同時に身体に一番負担がかかる季節でもあります。
気温が高くて汗を大量にかくと大量のビタミンやミネラルが体から消費されます。強い日差しや紫外線は肌に強いダメージを与えます。
夏バテで思うように食事がとれない場合も多いです。ところが、夏はイベントがたくさんあって疲れ知らずで遊んでしまうので、蓄積された疲労物質が秋になるとどっと押し寄せてきます。
このことも風邪やウィルスに対する抵抗力を弱める原因となります。
秋風邪の原因:空気の汚れ
秋は夜間と日中の温度差が激しくなるので空気の循環や対流が悪くなり、汚い空気が地上付近に停滞します。
これが、秋の季節になると喘息が増えると言われるゆえんです。
秋風邪の原因:花粉やウィルス
秋の季節も実は花粉やウィルスが飛んでいます。花粉といえば、春をイメージしますが、秋にはイネ科の花粉やブタクサ、ヨモギなどの花粉が飛散します。
秋の有名なウィルスといえば、rsウィルスや溶連菌です。これらの症状も秋風邪と似ていて見分けがつきづらいので、体に異変が起きたときは自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。
秋風邪の症状は?
では具体的に秋風邪の症状を見ていきましょう。基本的には一般的な風邪の症状と変わりありません。
秋風邪の症状:吐き気
通常の秋風邪であれば、食欲不振になる程度で吐き気が強く症状としてでることはあまりありません。
吐き気が強いようであれば別の病気、例えば、胃腸風邪やノロウィルス、ロタウィルスに感染した場合を考えるべきです。
このとき注意するのは、下痢止めや吐き気止めの薬を服用してはいけません。胃腸に繁殖したウィルスを早く外に追い出せば、それだけ回復期間が早まります。
急性のウィルス感染による腹痛や吐き気、下痢を引き起こした時は整腸剤や乳酸菌を摂取するべきです。
秋風邪の症状:熱
秋は気温差が激しいのでこまめに体温調節しないと熱や寒気の原因となってしまいます。昼間はクーラーが必要なほど、汗ばむ陽気ですが夜は上着がないと寒い時期もあります。
寝冷えが悪化して風邪をこじらせてしまうケースもあります。上手に服装を工夫して体温調節しましょう。
秋風邪の症状:喉の痛みや咳
先ほどもいいましたが、秋は空気が汚れるので喉の痛みが出やすい時期です。秋風邪以外にもイネ科アレルギーや喘息など様々な原因があります。
長い間、咳や喉の痛みが続くようでしたら耳鼻科や内科に診察にいきましょう。
以上、秋風邪の特徴を簡単にまとめました。基本的な考え方は、夏に溜まった疲労を上手に抜くことです。
秋の季節の食材は秋風邪に効果的なものも多いので自炊できる環境があれば積極的に活用しましょう。
秋風邪と秋の花粉症の違い
意外かもしれませんが、秋にも風邪と花粉症は両方存在します。ここで風邪と花粉症の違いを今一度まとめておきます。
花粉症 | 風邪 | |
原因 | 花粉 | ウィルス |
熱の症状 | ほぼない。もしくは微熱 | ある。38℃以上の場合も |
鼻水の症状 | 透明でサラサラ | 黄色で粘り気 |
クシャミの症状 | 連続で何回も | 回数は多くない |
目のかゆみの症状 | あり | なし |
天気と症状の関係 | 晴れの日に悪化する | 天候は関係ない |
症状の期間 | 数ヶ月ほど | 長くて1週間ほど |
いま、症状や状態ごとにまとめましたが自分で判断するのは思いのほか難しいものです。
少しでも症状に対して違和感を感じた場合は病院へ行き、医者の判断を仰ぐ必要があります。
肺炎や、風邪ではない他のウィルス性の病気の可能性もあるからです。
秋風邪の具体的な対処方法は?
秋風邪は風邪の一種ですので風邪薬を服用して治そうという考えるかもしれません。しかし、風邪薬を服用するとかえって風邪の治りが遅くなってしまいます。
人間の体は体温を上げることによって風邪の原因となるウィルスをやっつけようとしています。
それにも関わらず風邪薬を服用することで体温を下げてしまうと、風邪のウィルスがなかなか死滅せず風邪の治りが遅くなってしまいます。基本的には秋風邪を引いた時は十分な水分や栄養や休養をとり自然に治まるのを待つのがベストです。
秋風邪には抗生物質や風邪薬は効果ありません。
また、秋風邪の時には食べ物を無理に食べる必要はありません。本来であれば風邪を治すのに体のエネルギーを使わなければいけないのですが、消化の悪い食べ物を摂取するとそちらの方に体のエネルギーが使われてしまいます。
高熱の時は食欲が全くわかないことも多いです。そのようなときは水分をしっかり摂取して、ゼリーやヨーグルトなど消化に良い物を食べるようにしてください。
食べ物を消化するときにも体はエネルギーを使うので、風邪のウィルスと戦うのに体の機能を集中させてあげましょう。
風邪の時には、栄養をあるものを食べようという意見がよくネット上で見られますが、本当に熱を出して気分が悪い場合は、水分だけ摂取していれば問題ありません。
秋風邪に効果がある薬は?
ここで秋風邪に効果がある成分を紹介します。
秋風邪を引かないようにする、また秋風邪にかかってもすぐに回復するためには強い免疫力が必要不可欠です。
人間の体内の免疫細胞は腸内に7割集まっていると言われています。つまり腸の内部の環境を整えたら強い免疫力をキープすることができます。
一番効率よく、腸内環境を整えるには毎日、乳酸菌を摂取することです。乳酸菌は腸内の善玉菌を増やす効果があるので腸内の環境が良くなります。
乳酸菌は体内に摂取されると長時間生きることはできないので、毎日こまめに摂取することでその効果が実感できます。
秋風邪は、他の病気と間違いやすいので注意しましょう。
繰り返しになりますが、花粉症やインフルエンザ、ノロウィルス、ロタウィルス、RSウィルスなど秋風邪が発生する時期はちょうどいろいろな病気とかぶっています。
自己判断で治療を行うと思わぬ病気にかかり命を脅かす危険もあります。秋風邪の症状は長く続いても1週間程度です。
例えば、それ以上咳き込むなら花粉症もしくは喘息や肺炎の可能性があります。
それ以上熱が続くようでしたら、何か他のウィルスに感染している可能性もあります。注意しましょう。