花粉症の目薬アレジオン点眼液はどう?
花粉症の症状の中で目のかゆみが、辛いという人は
多いと思います。目薬で対処する人は多いと
思いますが病院で処方される目薬のなかで
アレジオン点眼液があります。
効果効能や使い方やパタノールとの違い、副作用
などどうなのでしょう?調べてみました。
花粉症対策予防のアレジオン点眼液ってどんな目薬?
第二世代抗ヒスタミン薬という区分に分類されて
病院でしか処方してもらうことができません。
かゆみ成分の元である、ヒスタミンやアレルギー
物質を抑える作用があって、アレルギーによる
結膜炎や充血かゆみを抑制する効果があります。
ヒスタミンを抑える作用を抗ヒスタミン作用といって
ヒスタミンがくっつくヒスタミンH1受容体を抑制
することによって、ヒスタミンが放出されるのを
防ぎます。即効的な効果が期待できます。
もう一種類の作用は、花粉が体内に侵入した時に
肥満細胞という場所にくっつきますが、その肥満細胞
から、いろいろなアレルギー性化学物質が放出
されるのを防ぎます。
こちらは予防的効果があります。なのでアレジオンは
花粉症の症状に対する即効性と予防という二つの
側面をもっています。
リボスチンは、花粉症の症状に対する予防の効果は
ないので、アレジオンはリボスチンよりも効果が
高い目薬といえます。
つまりまとめると、長期的に使用して予防する効果と
すぐに炎症を鎮める、即効的な効果の両方を
兼ね備えているということになります。
使用する際は、花粉の本格的な飛散シーズンである
少し前の1月から点眼を続けることが、より効果を
引き出す使い方です。
さらには、人間の涙に近い性質を持つように
点眼液が調整されていたり、防腐剤の濃度
が下げられていたりと、使う人にとっては
うれしい配慮がなされています。
この人間の涙に近い成分と言うのが非常に重要で
目薬をさしたときに、花粉が破裂しにくいそうです。
そのため、アレルギー成分が溶け出しにくくなり
かゆみを効果的に抑えることができます。
この点はザジテンやパタノールにはない
性質を持っているということがいえるでしょう。
つまり、目に優しい目薬だということができます。
アレジオン点眼液の副作用は?
気になる副作用ですが、眼への刺激や異物感を
感じる場合がまれにあるそうですが、臨床試験では
それほど重篤な副作用は無かったことから、安全な
目薬といえることができるでしょう。
実験的に長期的にアレジオンを点眼しても
重大な副作用は見つからなかったといいます。
パタノールよりも副作用が出現する割合が低いので
子供向けに処方されることが多いそうです。
アレジオン点眼液はコンタクトをつけたままの点眼でも平気?
このアレジオン点眼液は、今までは保存剤と
して塩化ベンザルコニウムという成分を用いて
いました。しかし、この成分は目によくないと
いうことから、添加濃度が下げられてきました。
この塩化ベンザルコニウムは、コンタクトに
貼りつく恐れがあるので、コンタクトレンズを
つけたままでは点眼は禁止されてきました。
そればかりか、点眼した後、5分以上時間が
経過しないとコンタクトを装着できない
という仕様だったので、コンタクトをつけた時には
このアレジオンを点眼するのは非常に面倒でした。
しかし、最近になって、塩化ベンザルコニウムの
添加が廃止となったので、コンタクトを装着したまま
でも、アレジオンを点眼できるようになりました。
AE1002以降の品番から、このようなことに
なっているので、気になっている方は処方
してもらう時にお医者さんに確認するとよいでしょう。
アレジオン点眼液とパタノールの違いは?
アレジオン点眼液とパタノールは共に第二世代の
抗ヒスタミン薬の目薬に分類されています。
しかし、いくつか異なる点があります。
効果はパタノールの方が高い
出典:http://mentalsupli.com/medication/antiallergic-agent/ophthalmic/alesion-eye/
上のグラフはパタノールとアレジオン点眼液の
目薬をさした瞬間から、どのくらい速くかゆみが
減少するかを表したグラフです。
これを見ると、パタノールのほうが速く
減少しており、効果が高いことがわかります。
コンタクトをしたまま点眼できるかの違い
パタノールはコンタクトをしたまま点眼することは
禁止されています。理由として、パタノールに含まれる
防腐剤のベンザルコニウムという成分がコンタクト
レンズに付着すると、角膜を傷つけてしまう
からです。
一方、アレジオンは、配合した防腐剤を
リン酸水素ナトリウムとホウ酸に変えたので
コンタクトをしたままでの点眼も可能に
なりました。
これによって、点眼の時にいちいちコンタクトの
つけはずしをしなくてすむようになったので
手間が省けます。
アレジオンとパタノールの値段の違い
一本あたりの値段を見てみると、アレジオンは
約600円、パタノールは約300円ほどします。
(保険適用の値段で)
確かにアレジオンは効果がパタノールと比べて
少し弱いですが、花粉症対策の病院処方の目薬
の中では最新発売されたものなので仕方ありません。
アレジオン点眼液を使用する際の注意点
使用するときは、一滴を目に点眼した後は
目を静かに10秒ほど閉じたままにしてください。
これによって成分の浸透率がよくなります。
何滴も点眼することによって効果が高まる
わけではないので注意してください。
1日4回までと使用容量が定められているので
注意しましょう。
花粉症のシーズンはだいたい3ヶ月なのでその間
アレジオンを使用し続けることを考えると
だいたい4000円はかかるといわれています。
花粉症対策にはいろいろな目薬がありますが
人によって効果の効き目が微妙に違います。
アレジオンを使用して一週間たっても全く効果が
ない場合は、パタノールを使用したり
より強い効果を持つ、フルメトロンを使用すべき
だと私は考えます。