花粉症の目薬パタノール点眼液は効かない?副作用は?
病院で処方される花粉症の目薬ランキングで
1位に選ばれたパタノール点眼液ですが、実際の
効果や副作用はどうなのでしょう?
また、パタノールが効かない時はどうすれば
いいのでしょうか?まとめてみました。
パタノールってどんな目薬?
抗アレルギー効果を持つ目薬で、かゆみの原因
であるヒスタミンを抑制する効果があります。
分類としては、第二世代抗ヒスタミン薬に
なりますが、同じ分類に属するリボスチンと
決定的に違う点があります。
リボスチンは、ヒスタミンを抑える作用のみですが
パタノールは、ヒスタミンを抑える以外にも
化学物質の遊離を抑制する作用も兼ね備えています。
これによってパタノールは、かゆみを抑えると
同時に、かゆみを予防するという、2つの要素
を両方もっている点眼液になります。
さらには、副作用もほとんどありません。
フルメトロンみたいなステロイド配合の点眼液
よりは、かゆみを抑えるといった効果は劣って
しまいますが、効果と副作用のトータルバランス
を考えると人気の目薬なのでしょう。
パタノールを点眼してもかゆみが止まらない
と言う場合は、ステロイド配合の点眼液も
併用すると効果が上がります。
花粉症対策の飲み薬でアレロックという薬が
あります。これは、病院で処方してもらえる
花粉症対策の飲み薬の中でも効果が非常に
強く、副作用として眠気を生じることもあります。
パタノールはこのアレロックの目薬バージョンと
思っておいてください。もちろん内服薬は全身に
作用するので、副作用も強く出ます。
しかし、点眼液は眼のみに作用するので、
副作用が強くでることはまずありません。
パタノールが効果が無い時は?
目薬をさす時は、必ず定められた用法や容量を守って
ください。目薬が効かないからといって一日に何回
もさすと、思わぬ事態が発生することがあります。
・眼圧上昇
目薬をさしつづけると、眼球のなかに水分が通常
よりも多くたまります。水分は何もしなくても
蒸発していき、水蒸気となります。
この水蒸気にも圧力は存在します。
(大気圧は空気によって押される力のことです)
すると、眼球の内部の圧力すなわち
眼圧が高くなります。
そうなると、緑内障や失明の危険性があります。
特にコンタクトをすると、目の内部から外部へと
水分が逃げずらくなりますから眼圧はより
上昇しやすくなります。
この理由からもコンタクトをしたまま目薬をすると
危険ということがわかるかと思います。
・角膜剥離
もう1つは、目があまりにもかゆいと、何回もかいて
しまうこともありますが、その行為も危険です。
目がかゆいと指の先で直接角膜をさわって
かいて、かゆみを抑えるなんてことはできませんから
目を閉じ、まぶたの上から眼球を圧迫してかゆみ
を抑えるなんて方法をとっている人は
多いかと思います。
このことを繰り返していくうちに、網膜剥離という
症状になってしまい、手術はしましたが視界に
違和感を感じるという後遺症に悩まされたケース
もあるようです。
これらのケースに共通して言えることは
目のかゆみを目薬だけで防ごうとしたことです。
パタノールはかゆみに一番効果が強い目薬
と言うわけではないですが、それでも、
目のかゆみがあっても無くても一日4回
規則的に点眼して1週間以上継続することに
よって効果を発揮するものです。
それでも効果がない場合は内服薬を併用
して、もっと目のかゆみに対していろいろな
選択肢をとるべきです。
花粉症の薬の副作用が怖いならサプリメント
を選択することもできます。
パタノールを点眼しても効果がないからといって
過剰に目薬を点眼することだけはさけてください。
パタノールは病院で処方してもらわないと
入手できません。花粉症の目薬を病院で
処方してもらう場合は、眼科でなくても
耳鼻科や小児科に行けば処方してもらえます。
パタノールを点眼して、1週間くらいたっても
効果が薄い場合は、さらに強い目薬である
フルメトロンを処方してもらうように
しましょう。
自分が、近所の眼科に行って、花粉症対策専用の
目薬を処方したもらったときは、日常的には
パタノールを使用して、どうしても我慢できない
場合は、フルメトロンを使用するように指導されました。
そして、眼にかゆみや腫れなどの異常症状がでた場合は
眼科に行き、眼の検査をしてもらうようにしましょう。
せっかく病院で処方してもらったので副作用が生じた
場合は、面倒くさがらずに、すぐに医者に相談しましょう。
また、このパタノールという目薬は花粉症の症状を予防
する効果もあるので、花粉症のシーズンが本格的に
始まる、2月よりも前、つまり1月から定期的に事前に点眼
し続けることでより効果が高まります。
そして、目薬だけでもどうしても眼のかゆみが治まらない
場合は、内服薬も併用して治療したり、外から帰ってきたら
目薬をさす前に、洗浄液で眼に付着した花粉を洗い流す
などの工夫をするようにしましょう。