花粉症ブタクサの時期!セイタカアワダチソウとの違い見分け方
秋の花粉症は、春の花粉症と違い、いろいろな
植物が花粉を出しているので特定が難しいと
いわれます。
秋の花粉症の原因の1つとしてブタクサが
挙げられますが、よくセイタカアワダチソウ
と間違えられてしまうことが多いです。
今回は両者の特徴や違いや
見わけかたについて書いていきます。
セイタカアワダチソウってどんな植物?
ブタクサと間違えられてしまうことが多いですが
このセイタカアワダチソウは、花粉症の原因と
なりません。
理由は簡単です。虫媒花だからです。植物が
繁殖するためには、雄花からでた花粉を雌花に
つけなければいけませんが、1人で勝手に花粉をつける
ことはできないので、何かの助けを借りる必要が
あります。
虫媒花は、虫に受粉の手伝いをしてもらう花です。
一方、風媒花は風に花粉を運んでもらいます。
スギやヒノキは風媒花だから、大気中に大量の
花粉が舞って、花粉症の原因となります。
一方、虫媒花は、虫によって花粉を運んでもらえる
ので、あまり花粉は大気中には飛散しません。
よってセイタカアワダチソウは
花粉症の原因とはなりません。
逆にセイタカアワダチソウは春菊の仲間なので
食用として用いられることもありますし、葉や茎
を乾燥させたものを、お風呂にいれると、
アトピーや皮膚炎改善効果が期待できます。
入浴剤として使用したところ、アトピーが
劇的に改善したとの口コミもあります。
お茶にして飲用しても体の毒を出す効果が
あって、古くから薬草として親しまれて来ました。
ぜんそくや腎臓の機能を改善させる、血圧を
下げる、血液を浄化する、体内から毒素を
追い出す効果があるなど良いこと尽くめです。
しかし、セイタカアワダチソウを乾燥させて
お茶にした所、結構苦くて、飲みづらかったです。
なので、緑茶とブレンドしたり、ミルクと砂糖を入れて
紅茶風味にしたら飲みやすいと思いました。
セイタカアワダチソウを薬草としてお茶や入浴剤に
使用する場合は、花が開花する前が、一番有効成分が
植物の中に含まれているので良いそうです。
セイタカアワダチソウの開花時期は9~11月です。
茎は、乾燥させた後に、すだれの材料としても
使われています。とにかく、いろいろと利用価値
が高いことがおわかり頂けたかと思います。
また、アレパロシーという化学物質を根から
出すことによって、周りの植物が繁殖するのを
抑制したり、逆にセイタカアワダチソウだけに
なってしまうと、自身が繁殖するのを抑制したり
と特殊な能力ももっています。
ブタクサは花粉症アレルギーの原因になる?
ブタクサは花粉症アレルギーの原因となります。
元々、アメリカから来た外来種の植物で、日本で
一番多いのはスギ花粉ですが、アメリカではブタクサ
による花粉症が人口の1割以上を占めていると
言われるほど、アメリカでは花粉のメジャーな原因
となっている植物です。
風媒花であり、花粉の粒子はスギよりも小さいので
気管にも簡単に入り込みやすくなっています。
そのため、秋の時期になると咳が多くなり喘息の
症状を疑っている人は、ブタクサ花粉症の
可能性が高いです。
また、ブタクサによる花粉症にかかった場合は
ウリ科の植物、たとえばメロンやスイカ、キュウリ
を食べたことによるアレルギー症状も
引き起こしやすいと言われています。
これは、口腔アレルギー(OAS)と呼ばれる
アレルギー症状の一種で、初期の段階では
野菜や果物を口にしたら、口にかゆみや
イガイガが生じるといった軽度な症状です。
しかし、だんだんと症状が重くなり、
重度の場合には急性アレルギー症状の一種である
アナフィラキシーショックが発症することも
あります。
またキク科の植物に対してもアレルギー反応を
引き起こすことがあるので、花粉症対策として
ハーブティーを飲むと、アレルギーを併発する
場合があるので注意してください。
ブタクサとセイタカアワダチソウの違いや見分け方
セイタカアワダチソウが花粉症の原因と間違え
られてしまったのには、理由があります。
それは、ブタクサと見た目が非常に似ているからです。
両者とも、背丈や黄色い花を持っていて、外来種
であるという共通した特徴を持っています。
セイタカアワダチソウの画像を下の載せますが
花が黄色っぽいです。
それに対してブタクサの画像を見ると、花が黄色ではなく緑白色を
していることがわかります。
セイタカアワダチソウの方が
濃い黄色の花を持っていますよね。
しかし、外で見かけたらどっちなのか識別するのは
紛らわしいかもしれませんね。いずれにしても
血液検査でブタクサの花粉が原因で花粉症を
引き起こしているか調べてから対策を始めた
ほうが確実でしょう。
まとめると、ブタクサは花粉症アレルギーの
原因となる植物ですが、セイタカアワダチソウは
花粉症アレルギーの原因となる植物ではありません。