花粉症のイネ科植物!ハルガヤ、ギョウギシバ、セイバンモロコシ、ナガハグサ
花粉症のメインシーズンは春ですが、それが終わっても
花粉症の症状が続くようだったらイネ科の花粉症
を疑ったほうがいいかもしれません。
イネ科の花粉飛散シーズンは4~8月がメインです。
時期的に梅雨と重なりますが、梅雨がない
北海道では、夏風邪と勘違いしていたのが実は
イネ科による花粉症だったというのはよくある話です。
イネ科の花粉症のやっかいな所は、ある一種類の
植物の花粉症にかかってしまうと、他のイネ科の
花粉症も合わせてなってしまうリスクがあるところです。
基本的には背丈が高くない雑草が多いので
朝早い時間は、花粉は朝露に塗れているため
大気中には飛散しません。
時期が夏をまたぐ場合もあるので、マスクやゴーグル
といった、外出時に花粉をガードするといった
物理的な対策が難しいこともあります。
以上が、スギ花粉との対策の違いです。
以下、イネ科花粉症の原因となる植物を
いくつか紹介していきます。
ハルガヤ
原産地はヨーロッパで日本にやってきたのは
明治時代です。先端に4~6月当たりに先端
に穂花をつけます。
甘い香りが特徴的で、乾燥させると干草の
匂いがします。主に牧草として使われており
痩せた土地でも種をまけば、数日で芽をだす
ほど生命力が強い植物です。
このアレルギーにかかると咳や目のかゆみ
クシャミが多発するなどの症状が出て、喘息
といったアレルギー症状も併発するリスクがあります。
ギョウギシバ
他のイネ科よりも花粉の飛散時期が遅く
6~8月となっています。
道端や芝生、砂浜など至るところで目にできる
雑草です。茎が地面を這って繁殖して周りの
他の植物が背が高いと、それにあわせて
垂直に育ちます。
乾燥にも強いので地面の緑化やサッカーグラウンド
の芝や牧草などにも使用されています。
夏の時期の花粉症の原因となっています。
セイバンモロコシ
もともとは、地中海が原産の植物で多年草です。
背丈は1mくらいで地下に長い茎を張り巡らして
います。
葉の形がススキに似ています。8~9月に大きい穂
をつけて紫色と黄色が混在している色に見えます。
土手や荒地、道端などに大集団で生えているのを
よく見かけます。牧草として利用もされますが
繁殖力が強いので駆除にも困ります。
トウモロコシと親戚の関係にあって、
花粉症の原因になります。
ナガハグサ
ケンタッキーブルーグラス呼ばれていて
原産地はヨーロッパといわれます。
多年草で、葉が細長いのが特徴です。
先端に小さな穂がついていてそこから
花粉が飛びます。
花がつくのは5~7月でありどのような環境
でも生育できることから生命力が非常に強い
雑草です。日常生活では至る所で目にするでしょう。
最後にイネ科の植物は、乾燥させた後も花粉症
を発生することがあるといわれています。
ハムスターやラットのエサとなっている牧草
が原因でイネ花粉症を発症するケースもあるようです。
帰宅したのに、花粉症の症状がする場合は
ペットのエサが原因となっているイネ科の
花粉症を疑ってもよいかもしれません。