イネ科花粉症とカモガヤの対策は?アレルギー検査
イネ科花粉症の原因となる植物の中で代表的な
ものがカモガヤです。今回はカモガヤ花粉症の
対策やアレルギー検査について書きます。
カモガヤ花粉症の特徴
カモガヤの花粉が飛ぶ時期は5~8月ごろ
と言われています。しかし、その時期は梅雨
の時期と重なるので、梅雨が無い北海道では
カモガヤの花粉症が有名です。
よく夏風邪と思ったらイネ科花粉症に実は
かかっていたなんていうことはよくある話です。
スギ花粉症を患っている人の実に半分が
カモガヤ花粉症を併発しているようです。
カモガヤ花粉症は日本のイネ科花粉症の
なかでは、最も患者数が多いと言われていますが
このことが関係しているのかもしれません。
カモガヤは日本の至るところに生息しており
日常で生活する場所、例えば道端や芝生や
公園などにも生息しているので注意が必要です。
イネ科の植物の花粉はそこまで遠くまで飛散しない
ので近づかなければ発症することはありません。
症状としても、一般的な花粉症と変わりは無く
くしゃみや、鼻水、目のかゆみや咳といった
ものが代表的です。
カモガヤ花粉症の対策
外出するときはマスクやゴーグルをするのが
花粉症対策の鉄板ですが、時期的にそれらを
つけて外出するのは辛いはずです。
マスクをつけるとただでさえ、息苦しくなるのに
夏の蒸し暑いなか、マスクをつけて歩くと
呼吸困難になってしまいそうな気がします。
かといって、カモガヤの花粉は日常生活圏内で
至るところに飛散しているので、完全に花粉に
接触するのを避けるのは無理でしょう。
なので、私のオススメとしては抗ヒスタミン薬を
内服したり、アレルギーによる症状を鎮める
目薬をつけることによって、マスクやゴーグル
なしでも外出できる工夫をするべきです。
もちろん、帰宅したら手洗いうがいや入浴
シャワーをして、家に花粉を持ち込まないように
する。洗濯物はカモガヤの花粉が飛散しない
午前中の時間帯に済ませるといった基本的な
対策も必要ですが。
カモガヤ花粉症のアレルギーの薬を飲む際は
カモガヤの花粉が飛散する時期より少し前から
予防の意味もこめて服用を続けると、よりいっそう
効果的です。
4月ごろから飲み始めると対策は万全でしょう。
カモガヤ花粉症とアレルギー検査
イネ科花粉症の原因となる植物の種類自体が
非常に多いので、アレルゲンがカモガヤと特定
するためにも、血液検査をオススメします。
いろいろな種類のアレルゲンを一度に特定
できますし、プリックテストよりも検査の結果に
正確性があります。
小さいお子さんの場合は注射器で血液を採取
するのを痛がることも多いでしょうから、そのような
場合には、指先に針を少し刺すだけで検査できる
方法を選ぶのがベターです。
カモガヤ花粉症にかかると食物アレルギーに
なることも多いです。なので同じように血液検査で
どの食べ物がアレルゲンとなるかはチェック
したほうが、日常生活において安全です。
食物アレルギーに関しては、食物除去試験や
食物負荷試験といった別の試験方法も
あります。
4月が終わっても花粉症や風邪の症状が長引く
ようでしたらそれはカモガヤ花粉症が原因かも
しれません。まずはアレルギー検査で原因を
特定することから始めましょう。