イネ科アレルギーの咳の症状と稲刈りは?喘息や肺炎との違いは?
イネ科アレルギーの咳はどのような症状が
あるのでしょうか。イネ科アレルギーの原因と
稲刈りの関連性は、あるのでしょうか。
また、喘息や肺炎とイネ科アレルギーの違いは、
どのような点なのでしょうか。
今回は、イネ科アレルギーと他の病気の違いについて、
説明をしていきます。参考にしてください。
イネ科アレルギーと稲刈り
イネ科アレルギーを持っている方は、稲刈りの時期、
つまり9月頃に咳や鼻がムズムズしたりします。
イネ科の植物が花粉を飛散させる時期は、
8月頃にはほとんどが収束しています。
つまり、稲刈りがおこなわれる時期には、
花粉はほとんど飛散していません。
しかし、稲刈りの時期になりますと、
イネ科アレルギーの症状がでます。
これは、飛散した花粉がイネについているので、
稲刈りによって、イネに付着している花粉が、
舞い上がることが原因です。
布団に付いた花粉を、布団叩きで叩くことで、
舞い上がることと同じ原理ではないのでしょうか。
田んぼに植えられているイネは、
大量に植えられていますので、
その花粉の量はとても多いと考えられます。
また、イネ科の花粉は、スギやヒノキとは異なり、
風にのって広域に飛散するわけではありません。
つまり、田んぼの中に大量に花粉が残っています。
その為、イネ科アレルギーがある人は、
稲刈りの時期には、田んぼに近づかないように
しておいた方が無難であるといえます。
さらに、田んぼの周辺にはブタクサなどが
良く自生しています。
ブタクサも花粉症の原因となります。
スギやヒノキに次ぐ、花粉症の患者が
多いものが、ブタクサです。
ブタクサの花粉症も原因かもしれません。
喘息や肺炎とアレルギー性喘息の違いは?
まず、喘息と肺炎の違いはどのような点なのか。
喘息と肺炎は似ていますが、胸部X線検査により
肺に影が映った場合、肺炎と診断されます。
肺が炎症をおこしている状態です。
この状態で、いくら喘息の薬を飲んでも、
肺炎は治りません。
喘息と肺炎の区別をすることは非常に難しく、
気管支拡張剤を服用しても効果がないのが、
肺炎です。
これは、喘息が気管支の炎症であり、
肺炎が肺の炎症という、似た症状ですが、
問題がある場所が異なっているのです。
喘息と肺炎は似ているのですが異なっています。
しかし、非常に関連性のある病気ともいえます。
そしてアレルギー性の喘息や咳ですが、
これが原因で、肺炎になることもあります。
北海道や東北地方では、
干し草が原因でアレルギー性の
肺炎になることもあります。
沖縄ではサトウキビが原因のアレルギーがあります。
ウイルスや細菌が原因で発生する肺炎もあります。
花粉症が原因で発症する肺炎があっても、
おかしくはありません。
喘息を元々持っている人が、肺炎になると、
喘息+肺炎となることもあります。
素人では判断をつけることが難しいので、
自己判断で薬を飲み続けるよりは、
医師に診察をしてもらった方が良いですね。
イネ科アレルギーは夏風邪に似ています
イネ科アレルギーの特徴としては、
風邪のような症状が現れるところです。
この結果、長い期間、風邪の症状が続くので、
風邪薬を服用していても、一向に改善することは
ありません。
長期間、咳が続くと喘息の原因になります。
前述のとおり、喘息の症状と肺炎の症状は似ています。
また、アレルギーが原因の肺炎も存在しますので、
長期間、咳が続くようなら病院へ行きましょう。
血液検査をするとすぐに、
アレルギーの原因がわかります。
原因が判明すれば、すぐに効果的な治療ができます。
風邪薬は効果がありませんが、
アレルギーを抑える成分の薬を服用すると、
すぐに症状の改善が見られます。
そして、アナフィラキシーショックのような
重篤なアレルギー反応が起きる可能性が、
イネ科アレルギーにはあります。
注意をしてしすぎることはありません。
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