花粉症はスギやヒノキだけでなく、他の植物からも引き起こされることがあります。身近な植物が花粉症の原因となっている場合も多いので、以下のような植物にも注意が必要です。
シラカバ
白い幹が特徴のシラカバは、カバノキ科に属し、特に北海道で花粉症の原因として注目されています。5月から6月にかけて花粉が飛散し、症状としては鼻詰まりや喉の痛み、くしゃみ、咳などが挙げられます。また、シラカバ花粉症の患者は、果物アレルギーを引き起こすリスクも高まることが知られています。対策としては、花粉の飛散シーズン前からの抗アレルギー薬の服用が有効です。
マツ
松は日本の庭や防砂林に広く見られる植物で、その花粉もアレルゲンとなります。特に4~5月がピークで、松花粉は粒子が大きく、遠くには飛びにくいですが、松林の近くでは花粉が集中して存在することがあります。特に造園業者や伐採作業者がリスクにさらされやすいです。
イチョウ
街路樹や公園で見かけることが多いイチョウも、花粉症の原因となります。4~5月に花粉が飛散し、1キロ以上も飛ぶことがあります。イチョウの葉には抗酸化作用のあるフラボノイドが含まれており、花粉症の症状を和らげる効果が期待されていますが、即効性はなく、長期的な摂取が必要です。
その他の花粉症の原因植物
イネ科の植物や雑草も花粉症の原因となり得ます。4月は主にスギやヒノキの花粉が飛散しますが、他の植物もシーズンごとに影響を及ぼすことがあります。どの植物が花粉症の原因かを特定するためには、血液検査などでアレルゲンを特定することが重要です。
花粉症の対策としては、花粉の飛散時期を把握し、適切な対策を講じることが大切です。例えば、マスクの着用や外出時の服装の工夫、室内での空気清浄機の使用などが効果的です。また、症状がひどい場合は医師に相談して適切な治療を受けることが重要です。
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